翌日は早朝から叩き起こされ、ゴミ処理場の整理清掃を皮切りに、全フロアの床掃除で一日が終わった。

3日目は灼熱のボイラールームの片付け清掃のあと午後からは全従業員のマッサージをさせられ、4日目は屋上の看板から建物
の外壁みがきを命じられた。
その間、3度の食事は支給されたものの、すべて古くなった廃棄分の弁当で、早くもわたしの体力は限界に達しようとしていた。

5日目は冷凍庫の整理整頓が待っていた。 防寒着なしでのマイナス30℃の冷凍庫の作業は耐え難く、汗も涙もすぐにカチカチ
に凍りつくまさに地獄の強制労働だった。

6日目。昨日の冷凍庫の作業で風邪をひいたらしく、朝目を覚ますと全身がけだるさの塊になっており、額に手を当てるとジュッ
と音がするくらい熱い。
しかし血も涙もない鬼のパートチーフは、情け容赦なくそんなわたしに雨の中の駐車場の交通整理を命じた。
その夜、真っ暗な倉庫の中でわたしは高熱にうなされながら考えていた。(あと1日。あと1日でこの地獄から解放されるんだわ・・・)

その頃、店長室はパニック状態に陥っていた。
「ほ、本当ですか、店長!明日抜き打ち視察があるって!!」 副店長が青ざめる店長にうろたえながら尋ねた。
「本当だ。アメリカの提携スーパーの極東担当のトレース部長が明日この店にやってくると、さっき本部から連絡があった。」
「て、店長。ヤバイんじゃないですか?業績不振もさることながら、帳簿を見られたら店ぐるみの使い込みもバレちゃうかも・・・」

「そうなんだ。非常にマズイ・・・・。なにか他のことでその部長に気に入られるような手はないものかね・・・」
すると同席していた家電売場主任が恐る恐る口を挟んだ。
「実は私、以前他の店にいた時、そのトレース部長の視察を受けたことがあるんです。トレース部長というのは女性の部長でして
・・・・・大きい声では言えませんが・・・・サドのレズビアンなんです。」
「な、なに!女なのか?そのトレースという部長は?!しかもSのレズビアンだって!?」これには店長も副店長もビックリした。
「そうなんです。これは絶対に口外するなと言われてたんですが・・・・実は、トレース部長の視察のあと、お店の女子従業員10人
がごっそり店をやめちゃったんです。なにやらヘンなことされたらしくって・・・・」

それを聞いた店長はしばらく険しい表情で考え込んでいたが、やがて何か思いついたように笑顔でポンと手を打った。
「おれに妙案がある!人身御供を用意するんだ。そのSのレズビアン部長にな。生贄だよ、い・け・に・え。」
翌朝。そう、わたしにとっては過酷な強制労働の最終日。 いつものようにガチャガチャと監禁倉庫の鍵を開ける音が聞こえてきた。
(いよいよ今日のお仕事で終わりだわ。明日香、よく頑張ったね。) わたしは自分自身をほめ、気合を入れて待ち構えた。
扉が開き、暗い倉庫の中に光が射し込む。 しかし、今日はいつもとちょっと様子が違った。
いつもはパートチーフが一人でわたしを迎えに来るところ、今日はどうやら多くの人間が扉の外にいる気配がしていた。

その一団はいきなりドカドカと倉庫に入ってくるなり、わたしめがけて突進して来た。
「な、なにするの!!」 わたしは叫んだが、疲労は限界に達していたうえ多勢に無勢で、簡単に取り押さえられてしまった。
謎の一団はよく見ると副店長をリーダーとした店の主任クラスの面々で、彼らはわたしの体を持ち上げると倉庫の奥へどんどん
進んで行き、大きな机を立てかけわたしの手足を大の字に広げてしっかりとロープで縛りつけた。

「ちょ、ちょっとぉ!こんなの労務提供じゃないわ!」 わたしはもがきながら訴えた。
「これも仕事の一環さ。それに、あんたの課長の手紙には“煮るなり焼くなり好きにしろ”って書いてあったじゃないか。」
と一団の先頭にいた副店長が言った。
そこへ、店長に案内され一人の外国人女性が現れ、一団はさっと左右によけて道を開いた。
「ト、トレ-ス部長。さ、さ、この者をどうぞご存分にお楽しみ下さい。視察はそのあとで・・・・」と店長は恐る恐る言うと、「オイ通訳
しろ!」と副店長に命じた。

「NO!ツーヤク、イリマセン。ワタシ、ニホンゴ、ワカリマス。」 とトレースと呼ばれたグラマラスな金髪女性が答えた。
「ソレニ、トレースブチョー。NO! “ミス・トレース” トヨンデクダサイ。ミス・トレース・セメルスキー デス。」
「ミス・トレース・セメルスキー? いったい誰なの、あなた?!」 わたしは突然現れた異様な外人女性に尋ねた。
「Oh!ジャパニーズ・プリティガール!! フフフフフフ・・・マイ・スレイブガール。」
ミス・トレースはわたしの質問に答えもせず、いきなりわたしの胸に手をかけシャツの胸元を全開にするとブラジャーを剥ぎ取った。
「や、やめてよ!この変態外人!!!」
「バ、バカ!!うちのVIPになんてこと言うんだ!おまえは今からミス・トレースにたっぷり調教して頂くんだぞ。わかったな!」

そこへ主任の一人が「お待たせしました!」と台車を押して到着した。
「ミス・トレース。こんなところで何かとご不自由かと思いますが、よろしかったらこれをお使いください。」店長はそう言って台車を
指さした。
台車の上を見ると、日用雑貨売場から太いローソクと布団叩きと洗濯バサミが、服飾売場から革のベルトが、家電売場から電動
マッサージ器が、スポーツ用品売場から釣り糸と針が、野菜売場から太いニガウリとナスが、そして薬局からは大量のいちじく浣腸
が供出され、所狭しと積み上げられていた。

「Oh!サンキュー!コレダケアレバ、ジュウブン タノシメマース!」 ミス・トレースは台車の品々を嬉々とした目で見ながら言った。
「十分楽しめまーすって、いったいこれで何をする気なの?!ま、まさか・・・・・」わたしはこの先の最悪の展開を予想して言った。
ミス・トレースはまず手前にあった革のベルトを手に取ると、バシーンバシーン!と大きな音を倉庫中に響かせわたしに近づいてきた。
パッシィィィィィィィィィーーーーン!!
ひぃぃぃぃぃっ いっ痛ぁーーーーーーーい!!!
革ベルトがまるで鞭のようにわたしの体に当って炸裂した。

ビッシィィィィィィィィィィッ!!!
きゃぁぁぁああぁぁぁあぁっ!!
わたしは必死になって鞭から逃げようともがいたが、手足をしっかり拘束されていてどうにもできず、激痛に悲鳴をあげるしかなかった。
一通り革ベルトの鞭打ちを満喫すると、今度はミス・トレースは極太の赤いローソクに手を伸ばした。
すかさず脇にいた店長がサッとライターで火をつけてさしあげる。

「ハァハァハァ・・・・や、やめて・・・・・ス、ストップ プリーーーーズ!!」わたしは息も絶え絶えになりながらも、なんとか英会話を
思い出し涙目で訴えたが、もはやどんな物音も耳には入らないだろうと思われるくらいミス・トレースは興奮していた。
ローソクの炎が一際大きく燃え盛り、周囲の蝋を十分溶かすと、ミス・トレースはわたしに近寄り、ローソクを高く掲げた。
ボタボタボタ・・・・・ 熱蝋が赤く蚯蚓腫れになったわたしの剥き出しの胸に数滴垂れる。ジュジュゥゥゥゥゥゥ・・・・・・
ぎ、ぎゃあぁぁあぁぁぁあぁぁぁ・・・・熱いぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・!!!

わたしは絶叫とともに大きく仰け反ったが、その声、そのポーズ、そして苦悶に歪む表情はトレース部長のS心をさらに燃え上がら
せてしまったようだ。
気がつくと再び熱蝋の第二波が襲い掛かろうとしている。。
「ハァハァハァハァ・・・も、もう、やめて・・・・お願い・・・・ハァハァハァ・・・」わたしは今度は店長たちに懇願したが、一同ただただ目を
皿のようにしてミス・トレースの鮮やかなプレイに見とれているだけだった。
ミス・トレースの責めは休むことなく、またしてもローソクがわたしの頭上高く掲げられた。
あぁ、あぁ・・・ヤメ、
キャァァァァァアアァァァァァァアアァァァァァアアアァァァァァァァ!!!!!

これより先、ミス・トレースがわたしの体に加えた数々の淫虐且つ屈辱的な拷問は、とても言葉では説明できない。
結局、店長が各売場から取り寄せた品物のすべてを、ミス・トレースは丸一日かけて実に巧みに使いこなした。
そして彼女が満足して倉庫から立ち去りわたしが解放されたのは、夜9時の閉店時間とほぼ同時だった。


重い足を引きずりながら家路についたわたしは、悪夢のような6日間と、地獄の最終日の記憶がいつまでも頭から離れなかった。
でも、わたし、負けないわ!

※この物語はすべてフィクションであり、登場人物および団体は実在しないものであります