わたしはあらかじめチェックしておいた唯一の侵入口である2階の倉庫の窓から素早くビル内へ入り込んだ。
そして、これも日中チェック済みだった監視カメラと赤外線センサーを巧みによけながら、わたしは営業部オフィスに接近した。

シーンと静まり返った真っ暗なオフィスで、わたしは矢良チーフのデスクの前に立つ。
(たしか一番上の引き出しだったわね。) 引き出しの鍵をどうやって開けようか思案しながら取っ手に手をかけると意外にも鍵は
かかっておらず、スゥーーッと引き出しは開いた。
例のCDは容易に発見することができた。「見つけたわ!」わたしは襟元の小型マイクで外の車で待機している伊闇さんに連絡した。
CDを窓から差し込むかすかな光にかざすと、“Xファイル”とお世辞にも上手いとは言えない課長の直筆で書かれている。

(これが重要機密CDに間違いないわ。) 確認を終えてCDをウェストポーチに入れ、引き出しをそぉっと閉めたその時。
パッっと一斉にオフィスの電気がついた。
「えぇっ!?」 わたしはビックリしてオフィスの入口を振り向くと、そこには例の3人女が立っているではないか!!!!

「あはははははははは!やっぱり来たね。そろそろ来る頃だと思ってたわ。」と矢良が言った。
「ずいぶんと簡単に侵入できたと思ったでしょ?あんたがここまでたどり着けるよう、ちゃんと警戒を解いといたのよ。」
「い、いったい、どうして?」 わたしは立ち尽くしたまま3人に尋ねた。
「暗証番号を教えてほしかったの。それであんたをご招待したってわけ。おわかり?」3人はわたしに近づきながら言った。
矢良がわたしの傍らに立つ。 いきなりバチッという衝撃を受け、わたしはその場に昏倒した。スタンガンだった。

両腕のもげそうなくらいの痛みに我に返ったわたしは、今の自分が置かれた状況を知って驚いた。
薄暗い倉庫のような部屋。 天井に取り付けられた鎖。 それに両手首を縛られた状態で吊り下げられている自分。
その自分を好奇の目で見つめる3人の女。 言わずもがな矢良、未鱈、笛羅である。

正面には1台のパソコンが起動した状態で置かれていて、暗証番号入力の画面が開かれていた。
「お目覚めのようね、かわいいスパイさん。」 矢良がわたしに近づきながら言った。
「昼間の派遣社員もなかなかよかったわよ。」 と未鱈。 (バレてたんだわ・・・・・)
「不法侵入および窃盗で警察につきだすこともできるけど、どうしようかしらね。」 笛羅が脅すように言う。
「な、なに言ってるの!あなたたちの方が先にCDを盗んだんじゃない!」 わたしはもがきながら訴えた。

「安心して。警察なんてそんな無粋なことはしないわ。それよりもっと楽しみましょうよ。」 矢良はうきうきしている。
「さぁて、捕らえられたスパイがどういう扱いを受けるかはわかってるわね。辛い目には遭いたくないでしょ。
だったら出杉田マネーのCD-ROMの暗証番号を素直に教えることね。」
「いやよ!言うわけないでしょ。あなたたちみたいな盗人に。」
「あらあら、そんなに強がり言っていいのかしら?今の自分の立場をもっと理解すべきだわ。」
「そんな脅し通用しないわ!それよりこの鎖を解いて下ろしてよ!痛いじゃない!」
「相変わらずね、明日香さん。でもそういう気丈なところが素敵よ。」 笛羅はそう言いながら倉庫の奥から小型のホワイト
ボードをガラガラと引っ張り出してきた。
未鱈が協力してホワイトボードをちょうどわたしの両足が挟み込むように設置すると、天井の鎖を少しずつ緩めはじめた。
「な、なにする気!?」 わたしは慌てて足をバタつかせたが、ボードを挟んでいるため前後にしか動かせない。

やがてボードの上辺がわたしの股間に喰い込みはじめると、鎖はそこで固定された。
全体重が股間の一点にかかり、強烈な痛みが脳天まで貫いた。
ぎ、ぎぁあぁぁああぁぁああぁぁぁぁぁ!!!!い、痛ぁぁぁあああぁぁぁあぁぁぁあーーーい!!!
わたしは激痛に上半身を仰け反らせたが、そうするとますますボードは股間に深く喰い込んでくる。
全身の毛穴からドッと脂汗が湧き出るのがわかった。

「ほらほら、早く言わないと大事なところが裂けちゃうわよ。あはははははは」 未鱈と笛羅はわたしの両足をそれぞれ摑むと、
グイグイしたに引き下ろそうとする。
あぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁ!!!!!
わたしは苦痛に悶えながら、胸元に仕込んだ小型マイクに向かって「い、伊闇先輩・・・た、助けて・・・」と小声で訴えた。
その頃、外の車で待機していた伊闇さんはわたしの苦しむ声を聞きながら、実はハァハァ興奮していたのだ。

「さあ、お言い!暗証番号はいくつなの?!」 矢良が厳しく問い詰める。
「ああぁぁぁああぁぁ・・・し、知らないわっ!」
「知らないわけないじゃない! 揺すってやって!」 矢良が部下の二人に指示を出す。
未鱈と笛羅はわたしの両足を持ったまま、今度は前後に体を動かし始めた。
キャァァァァァァアァァァアアアァァァァァアアァァァーーー!!!!

ボードの上辺との激しい摩擦で股間が熱を帯びてくる。その時、バキッとボードの足が折れてガクンとボードが床に倒れた。
あまりの過酷な使い方にボードの方が先に音を上げてしまったようだ。 そもそもオフィス用品はこういう使用方法は想定外
だったのだ。
「まったくもう!経費節減の安物は困ったものね。」 矢良が文句を言う。
ハァハァハァ・・・・ようやく苦痛から解放されたわたしは既に失神寸前だった。
「しかたない。方法を変えるわ。」 矢良はそう言うと、わたしのスーツのジッパーを首元からヘソ下まで一気に引き下げた。
そして胸元に手を入れわたしの両の乳房を剥き出しにすると、指先でその先端をコリコリと刺激し始めた。

あ、あぁぁっ・・・・・ わたしは思わず妙な声を出してしまった。
「あらあら、感じてるようね。ほら、だんだん硬くなってきたわ。」
わたしの意思とは裏腹に、刺激を受けた乳首がツンと立つ。
そこへ未鱈が持ってきたのは大きな事務用クリップだった。
「以前の電流責めや鞭打ち、そして今の木馬責めと、あなたは大掛かりな責めは耐え抜いてきたわ。でも局部のピンポイント
責めには耐えられるかしら?」そう言いながら矢良はクリップを二つの乳房に順番に装着した。

想像を絶する強力なバネの力に、わたしの哀れな乳首はペチャンコに押し潰されてしまった。
普段何気なく使っているおなじみのクリップも、こうして使うと恐ろしい拷問道具に早や変わりしてしまうのだ。
いっ、痛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーいっ!!!!

矢良の絶妙な刺激でいっそう敏感になった乳首は異常なくらい激痛に反応した。
実はわたしの乳首は人一倍感じやすくできているらしい。その乳首を集中的に責められるんだからたまったもんじゃない。
「あら、ひょっとしてここがあなたの性感帯、いやウィークポイントかしら?」鋭い矢良はそれを一発で見抜いてしまった。
「ふふふふふふ・・・いいわ。あなたが話す気になるまで、徹底的に責め抜いてあげるわね。」
「お、お願い、や、やめて・・・・・」
わたしの恐怖に怯える顔を楽しみながら、矢良はクリップを摑むと、グリグリとねじりを加えた。
まるでねじ回しのように。
ギャアァァァァァァァァァァァァァァーーーーーー!!!

「ほらほら、いい加減吐かないと、かわいい乳首が千切れちゃうわよ。おほほほほほほ・・・・」
矢良は残忍な笑みを浮かべながら、さらにクリップにねじりを入れた。
いやぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁーーーーーー!!!!!
これまでいろいろな拷問にも耐えてきたわたしだったが、さすがにこの乳首責めだけは耐えられなかった。
「い、言うわ。暗証番号を・・・・・だから・・・もう、やめて・・・・」

矢良はそれでもクリップねじりをやめず、「やめてほしけりゃ、先に言いな!」とわたしを睨みつける。
「GO!GO!シックスナイン・・・・5569・・・・」
「本当だろうね、その番号。ウソだったらこの乳首をカッターで切り落とすよ!」矢良が念を押す。
笛羅がさっそく番号を入力しログインボタンをクリックする。
ピー・・・・という音を立てて画面が変わった。
(あぁ、課長、ごめんなさい・・・・わたし・・・・拷問に屈してしまったわ・・・・・)

矢良、未鱈、笛羅の3人。そして吊るされたままのわたしも、その画面を食い入るように見つめた。
そこに映し出されたものは・・・・・出杉田マネーではなく、なんと瀬久原課長のアップの顔。
やがて画面はベッドの上の一人の裸の女性を映し出し、続くシーンは全裸の瀬久原課長が女性に飛びつくシーン。

そのあと10分間もひたすら課長のお尻のアップのままアヘアヘギシギシやってるシーンが続いたと思ったら、それで映像は
終わってしまった。
「な、なんなのこれ!?」矢良が激怒して叫ぶ。
「な、なんなのこれ!?」わたしも思わずまったく同じセリフを叫んだ。

その時、「やぁー明日香、遅くなってゴメン、ゴメン!」と言って、ガスマスクをつけたヘンな男が倉庫に飛び込んできた。
「なんだもう拷問は終わりなの?もうちょっと楽しませてほしかったなぁ。」
そのヘンな男に一同が振り向いた瞬間、ボムッ!と男の投げたピンクのボールが床で破裂して、もうもうと煙が広がった。

どうやら催眠ガスらしい。 それから先はわたしも記憶がない。
翌日オフィスに出社すると瀬久原課長がわたしを待ち構えていた。
「いやぁ~、針筵くん、ご苦労だったね。伊闇くんから昨夜CDを返してもらったよ。ホント助かったよ。ありがとう!」
そんな課長の喜ぶ顔を見ているうちに、わたしはだんだんムカついて来た。
「課長!!いったいなんなんですか、あのCD!」

「あれ?中を見たの???」
「見ましたとも。じっくり見させていただきました!」わたしは怒りに震えながら言った。
「あれのどこが重要機密なんですか!!」
「だって・・・あんなものが出回ったら、オレはおしまいだし、会社だってイメージダウンだろ。だから、なんとしても・・・・」
「あんなもののために、わたしは体を張ったということですか!? それになにがエックスファイルですか!」
「いやぁ・・・エックスファイルじゃなくって、“バツ”ファイル。 見たらダメの×だったんだけど・・・・・」
「ぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・もう!いい加減にしてください!!!」
その時、つくづくこんな上司に嫌気がさした。
でも、わたし、負けないわ!

※この物語はすべてフィクションであり、登場人物および団体は実在しないものであります。