「このペット飼育資格者審査はね、いろいろなペットとのふれあい体験の中から、その相性を見るテストなの。あなたは果たして
どんなペットがお似合いかしらね。おほほほほほほほ・・・・」
年増の女理事長は楽しそうに笑うと、傍らの管理人のおじさんに何か小声でささやき指示した。

管理人は部屋の片隅から一抱えもある大きな木箱を取り出してきてわたしを拘束している椅子の横に置いた。
(い、いったい中に何が入っているの?!) わたしは箱の中を覗き込もうとしたが、ベルトでガチガチに縛られているためそれも
叶わなかった。
管理人は厚手の手袋をはめると両手をその箱の中に突っ込み何か黒い塊をごっそり摑み上げた。

それに気をとられていたわたしの体の上にいきなり理事長が覆いかぶさり、シャツのボタンを全開にするとブラジャーを強引に
引きむしった。
続いて椅子がガクンとリクライニングになって、わたしの体は胸を上に突き出すように45度の傾斜になってしまった。
「きゃぁっ!!な、なにするんですかっ!!」 予想外の展開にわたしが叫んだ瞬間、管理人の両手がわたしの上でパッと
開かれ、無数の黒いものが剥き出しの胸の上にバラバラと落ちてきた。
うわぁぁぁぁぁぁっ!!!! 得たいの知れないものが肌に触れるや、わたしは思わず大声を発してしまった。
その無数の黒い塊が一斉にごそごそと動き出す。よく見るとなんとそれは巨大なクワガタ虫ではないか!!

い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっ!!!
わたしは決してクワガタ虫が嫌いではなかったが、それが十数匹群になってしかも素肌の上をごそごそ這いまわる気色の悪さ
と言ったら、もう例えようもなかった。
「や、やめて・・・」 わたしが強く拒絶しようとした時、突然強烈な痛みが両胸を襲った。
2匹のクワガタ虫がそれぞれ左右の乳首にガシッと噛みついたのだ。
きゃぁあああぁぁぁぁ!! 痛ぁぁぁああぁぁぁああぁぁぁぁぁーーーい!!!!!

椅子の上で激痛に悶えるわたしの体の上に、管理人はさらに新たなものを乗せた。
クワガタ虫のおかわり!?イヤ、その感触はさっきのとは違うものだ。やわらかく少しチクチクするそのものの正体は・・・・
「げげっ!ク、クモ?!」
「303号、どう?ペットとふれあう感想は。あら、そんなにもがかない方がいいわ。そのクモは単なるクモじゃなくって、タランチュラ
という猛毒を持ったクモなの。気分を損ねたらガブリと噛まれちゃうわよ。おほほほほほほほほほほ・・・・」

タランチュラはわたしの体の上を好き放題歩き回ったが、わたしは胸の痛みを我慢しながらひたすらじっと耐えるしかなかった。
「いいわ。虫系は合格ね。それじゃ次はこれよ。」 わたしの堪える姿をしばらく見ていた理事長が言った。

その声に管理人は虫たちを取り払うと、今度はわたしの足元で何やら別の準備をしはじめた。
(つ、次はなんなの・・・・・・) 極度の緊張でわたしの心臓は破裂しそうなくらいドキドキ高鳴っていた。
突然、両足を伝わってニュゥゥゥゥゥゥゥーーーーーッといくつかの冷たいものが体を登ってきた。
ヒィィィィィィィィィィーーーーーーッ!!!強烈な悪寒がして背筋がゾゾッとしたかと思うと、その冷たいものがわたしの
目の前に姿を現した。それはかま首をもたげた3匹のヘビだった!

ヘビたちはわたしの腹の上で3方向に進路を分け、左右の2匹はそれぞれの乳房に巻きつき、真ん中の1匹はそのまままっすぐ
直進してきた。
ギュギュゥゥゥゥゥ!!! ああっ! 乳房を締めつけるヘビの力がこんなにも強いものかと驚いていると、直進してきたヘビは
頭をわたしの口の中に突っ込んできた。
グワッ!ゲゲッ!!!
さらにどこにいたのかもう1匹のヘビがわたしのパンティの中に滑り込み、股間に頭を突っ込んできたからたまらない!
モゴモゴモゴモゴ・・・・・!!!! 悲鳴を上げたくても口にヘビをくわえていてはそれすらできず、わたしは痛さと
苦しさと気持ち悪さに文字通り七転八倒し続けた。

ゼイゼイゼイ・・・5分、いや10分・・・過酷なヘビ責めから解放された時、わたしは激しい息遣いをしながら意識は朦朧としていた。
「爬虫類系も合格みたいね。見かけによらずなかなかやるじゃない。でも、まだ審査は終わりじゃないわ。次はどうかしら?」
またまた理事長の合図に管理人が動き出す。そして理事会メンバーは再びわたしの体に押し寄せると、無理矢理スカートを剥ぎ取った。
と同時に椅子の背もたれが徐々に後ろに倒れて行き床とほぼ水平になると、彼らはわたしの両手を頭上に引き伸ばして固定したため、
わたしは平らな椅子の上で両手足を広げ仰向けの格好になってしまった。
「も、もう、やめて・・・・こ、こんなの審査じゃなくって拷問だわ!」 朦朧とする意識の中でそう言うのが精一杯だったわたしに、管理人
はバケツの水を勢いよく浴びせ、さらに間髪入れず、パラパラパラパラッと大量の小さなパフ状の粒を濡れた全身にかけつけた。

「な、なに、これ・・・?」 わたしがパフ粒に覆われた全身をいぶかしんで見つめていると、チュンチュンチュンチュンチュン!!と
無数の小鳥が一斉に群がってきた。
「え、えぇーーーっ!こ、小鳥のエサ!!」
「この鳥たちは3日間何も食べてないの。だから気をつけないとエサだけじゃなくて体までついばまれちゃうわよ!おほほほほ」
わたしの全身は見る見る小鳥の群に埋め尽くされてしまった。 小さいけど鋭い鳥の嘴は夢中になってわたしの体に付着した
エサを突きまくる。わたしがどんなに椅子の上でのた打ち回ろうが、そんなのお構いなしに猛烈な嘴突き攻撃は続けられた。
ギャァァ!!うぅっ!!ヒィィィ!!うわぁぁぁ!!キャァァアァーーッ!!痛い、いたぁーーいっ!!!

しばらくしてエサをすっかり食べつくしてしまうと小鳥たちはどこへともなく飛び去って行ったが、残されたわたしの体は無数の小さな
傷穴だらけにされ、まさに満身創痍の状態だった。
「ふ~む、あなた、よく頑張るわね。鳥類系も合格だわ。そこまでして子猫が飼いたいの?」
「わ、わたしは・・・・べつに・・・・子猫を飼いたい・・・・わけじゃ・・・・・・ただ、かわいそうで・・・・・」 もはや、まともに喋ることもできないわたし
の言葉はどうやら聞き取れなかったようで、理事長はさらに次の指示を出し始めていた。

金属椅子の背もたれが再びゆっくりと起き上がり、それと同時に両足を拘束するストラップが左右に大きく開き出す。
わたしはまるで分娩台に乗せられた妊婦のように、いやでも股間をさらけ出す格好になってしまった。
管理人はわたしのパンティを剥ぎ取ると、イヤらしい手つきで無防備な股間にバターをたっぷり塗り込みはじめた。
「あっ、あぁ・・・・な、何するの!やめてください!!」 わたしはたまらず赤面して叫んだ。

ガルルルルルル・・・・ 突然の唸り声にハッとして前方を見ると、そこには見るからに獰猛そうなドーベルマンが1頭!!
「さあ303号、最後の審査よ。このドーベルマン式バター犬に耐えられたら、理事会はあなたにペット飼育者の資格を認めるわ。
でも、言っとくけど、かなり壮絶よ。ふふふふふふふ・・・」
これにはわたしもすっかり怯え上がってしまった。
「も、もうダメ!お願い! わたしはペットは飼わないわ!ただ子猫を守ってあげたかっただけ!」と懇願したが時既に遅し。
ドーベルマンは目を血走らせ、よだれをダラダラ垂らしながら、わたしに向かって突進してきた。

その時だった、ドドドドドドドドドドドドドドドーーーーッ!!!とすごい足音が地下階段を振動させながら駆け下りてきて
部屋に突入してきた。
ニャ~ァ、フギャァ、ニャオ、ニギャァ、ニャァ、フギャァ、ニャオ、ニギャァ~!!!!!!!!!
なんとそれは100匹、いや1000匹とも思えるほどの野良猫の大群だった。
猫たちは理事会メンバーやドーベルマンに一斉に飛びつき爪を立てて引っかきまくる。

しばらく激しいバトルが繰り広げられた地下室が再び静けさを取り戻した時、人も犬もその場に正体なく伸び切っていた。
猫たちはわたしを拘束するベルトを噛み切ると、さっき来た時と同様に階段を駆け上がりあっという間に姿を消してしまった。
あっけにとられていたわたしが椅子からゆっくり立ち上がると、足元でニャ~と1匹の猫の声が聞こえた。
見るとわたしが家に上げてミルクをあげたあの子猫だった。
「キミね。キミがわたしを助けてくれたのね。ありがとう!」 わたしは子猫をそっと抱き上げると優しく頬擦りした。
すると子猫は嬉しそうにもう一度ニャ~と鳴いた。

それから間もなく、わたしがこのマンションから引越したのは言うまでもない。
でも、わたし、負けないわ!

※この物語はすべてフィクションであり、登場人物および団体は実在しないものであります。