
「どんなに拷問しても、私は何も喋らないぞ!」 そう気丈に言い切ったものの、私の全身は汗でビッショリ濡れ小刻みに震えていた。
女はニタッと笑うと手にした金串の先を私の乳房の横に思い切り突き立てた。
肌の弾力の抵抗もむなしくやがてプスッと串先が肌を突き破ると、女はねじりを加えながらギリギリと奥まで金串を押し込んでいった。
アウッ!クゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・ 私は必死に悲鳴を噛み殺して呻いた。

続いて1本、さらに1本、また1本と次々に金串が四方八方から私の乳房に差し込まれていく。
私は激しい痛みに体をよじらせたが、女はそんなのお構いなしに容赦なく金串を差し込み続けた。
左右5本ずつ、計10本の金串のすべてを使い切った時、私の乳房は赤い血糊で覆われた針山のようになっていた。
「反政府の活動家にタフな東洋人女性がいるって聞いてたけど、あなたのことね。悲鳴一つあげないもの。」

「うぅぅぅ・・・、私も聞いている。秘密警察の尋問官に残虐非道な東洋人女がいることを。貴様だな、イエローデビルとは!大勢の同志
が貴様に責め殺された。この悪魔め!」
「よくご存知ね。私の名はビアンカ。またの名をイエローデビル。そう、あなたと同じ日本人よ。」

そんな会話をしている間に、部下の兵士が金串1本1本の端に長いコードでつながれたワニ口クリップを取り付けていく。
私がその作業を戦々恐々とした目で見つめているのに気づきながらビアンカが尋ねた。
「あなたみたいな日本人がこの国の反政府活動を支援する理由が知りたいわ。日本政府が秘密裏に関わってるってことかしら?」
「日本政府?とんでもない。私はただ傭兵として金で雇われているだけだ。貴様こそ日本人のくせになぜ独裁政権に加担する?」
「あなたの言うことが本当なら、私もあなたと同じく金で雇われた身にすぎないわ。独裁政権も反政府活動も私にはどうでもいいの。
私の技術を高く買ってくれるところに出向いたまでよ。」
「ふん、ただのサディストってわけか。」
「言いたいことはそれだけ?いいわ、準備も整ったようだし。これまでの金串は単なる前戯にすぎないの。本番はこれからよ。」
ビアンカが部下の兵士に目を向けると兵士は無言で頷いた。
それを確認したビアンカは壁に取り付けられたレバーをグイと1段階下げた。
バシッ!バリバリバリ!!!
ギャァァァァアァァァアアァァァアァァァァーーーーッ!!!

ワニ口クリップにつなげられたコードからすべての金串に強烈な電流が送り込まれてきて、私は全身を硬直させて叫び声を上げた。
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリーーーーー!!!!
グワァァアァァァァアアァァァァァアァァァーーーーーーッ!!!
乳房の奥まで差し込まれた金串から体内のいたるところに電流が駆け回る。
と同時に、体内の随所に埋め込まれた弾丸が電気に反応して激痛が増幅される。

私は拘束具を引き千切らんばかりに全身で暴れ回った。
「あなたの正体は?逃がした男たちに渡した情報は?!さあ、お言いっ!!」 ビアンカはさらにレバーを下げた。
バリバリバリバリバリバリバリバリバリッ!!!!
ウォォォォオォォォォォオオォォォォォオォォォォォォォーーーーーーーッ!!!
青白い閃光が私の体を包み込み、全身の血が逆流する。
乳房から飛び出している金串が触れ合ってガチガチと音を立て、刺し口から鮮血が噴き出す。
く、くそぉーーーーっ!!グギャァァァァァァァアアァァァァァァァアアァァァーーーー!!!
絶叫とともに一瞬大きく仰け反ってガクッと頭を垂れた私を見たビアンカは、慌ててレバーをOFFに戻した。
「これでも屈しないとは、タフガイって噂は本当のようね。でも、こんなのまだ序の口よ。必ず口を割らせて見せるわ!」
失神した私を眺めながらビアンカは呟いた。

「佐渡部長、負けないで!こんなヤツに!」 わたしはすっかり手帳の記事にのめり込んでしまい、こぶしを硬く握り締めながら叫んだ。
「それにしてもひどいことするわね、このビアンカって女。ビアンカ、ビアン、びあん・・・・はっ、これって握馬物産の女社長 麗図美杏
(れいず びあん)? ま、まさかね・・・・・」

幕間の休憩もほんのつかの間、すぐに次のステージは開始された。
激しい電流責めで意識を失っている間に、私は全裸にされ台の上に仰向けで拘束されていた。
両手と胴はベルトで台に固定され、両脚はVの字に開きピンと上に伸ばした形で天井から鎖で吊るされている。
おかげで私の陰部はなんの遮蔽物もなく全開状態で曝け出されていた。

羞恥と屈辱と怒りと恐怖が私の中で渦となって逆巻く。
「あら、お早いお目覚めね。普通の人間ならとっくにラクになっているのに、恨むならその鍛え抜かれた体を恨むがいいわ。
あなたがすべて白状するまで生き地獄を味わい続けることになるんだからね。」
「くそ、こうやって何人もの捕虜を責め殺してきたのか!」
「そのとおりよ。そして今からあなたもその1人になるわけ。でも私は美しいものが好き。あなたの素敵な体がこれ以上ズタズタに
なるのは見るに忍びないの。だから今度は体内から責めてあげるわ。」

ビアンカはそう言うと、台に接続されたコントローラーを手に持ちスイッチをONにした。
ウィィィィィィィィィーーーンという機械音が鳴り響き、天井からビール瓶ほどの太さがある杭状のものがゆっくりと真下に降りてきた。
近づいてきた杭を良く見ると、その形状は男性の一物を連想させるもので、表面には無数の棘がびっしりと生えている。
そしてその杭の向かう先は・・・・・なんと私の股間ではないか!

「さあ、もう一度訊くわ。あなたの正体、そして提供した情報はなに?!」
「く、口が裂けても言うもんか!!」
「そう、それじゃぁ、お望みどおり口を裂いてあげるわ。それも下のお口をね。」 ビアンカがコントローラーのダイヤルを回すと杭は
まるでドリルのように急速回転を始めた。
ギュルルルルルルルルルルルルルルルルル・・・・・・・!!!
気味の悪い音を立てながらドリルは着実に股間に迫る。
「ほらほらほらぁ、行くよ行くよぉー!」
や、やめろ、やめろぉーーーーーーーーーーっ!!! 私は思わず叫び声をあげてしまった。

「どうせ生きては帰れないから、あなたの“道具”もこれで使い納めよ。最後のエクスタシーを心行くまで堪能するといいわ!」
私は必死に腰を下げようとしたが、台に阻まれ両脚を引っ張られていては到底無理だった。
冷たい金属の先が股間に触れた瞬間、それは強烈な摩擦の熱を発し始めた。
うぐぐぐぐぐ・・・・・
ゆっくり、じわじわとドリルの先端が私の体内に侵入してくる。
目にも止まらぬ速さで回転する棘に触れた内側の肉が削ぎとられていく。
ギャッ、ギャァアァァァアァアァアァァァァアァァァァァァアアァァーーーーー!!!!!

激痛が股間から脳天まで一気に貫き、鮮血がバッと飛び散る。
「早く言うのよ!さもないとドリルがあなたの内臓をメチャクチャに掻き毟るわよ!」
ビアンカの目は異様なまでに爛々と輝いている。
こ、殺せ、殺せ、殺せぇーーーーーーーーーーっ!!!
常人ならとうに失神しているはずの想像を絶する激痛にもいまだ意識がしっかりしている私は、上半身を仰け反らせながら台の上で
苦しみもがくしかなかった。
グァアァァァァアアァァァアアァァァアアアァァァァーーーーー!!!

その時だった。 突然部屋のドアが爆破され、武装した一団が突入してきたかと思うと一斉に銃を乱射し始めた。
ババババババババババババババババババババババーーーーーーーーー!!!!!
思わぬ侵入者に意表を突かれた警備兵たちは一瞬にして薙ぎ倒され、あっという間にビアンカも集団に取り押さえられてしまった。

「ミーナ!しっかりしろ!!」 私の元に駆け寄りとっさにドリルのスイッチを切った一人の男が大声で呼んだ。
革命軍同志のアーロンだった。 脱出したH国の二人から私が捕らえられた連絡を受けて秘密警察の急襲を決行したのだ。

「おい、立てるか?」 支えられて拷問台を降りた私にコートをかけながらアーロンが手を差し伸べた。
「私のために危険を冒して・・・・すまない。だが、大丈夫だ、これしきのこと。」 私はその手を断りながら立ち上がり、ふらつく足取り
でゆっくりと歩き始めた。
「ああ、よかった!間一髪、佐渡部長、助かったのね・・・・・。」 わたしはホッとして一気に読み終えた日記を閉じようとして、ふと
まだ続きがあることに気づいた。

革命軍兵士たちに促されビアンカが連行されていく。
そのうしろ姿に向かって私は叫んだ。 「待って、その女にはまだ用があるわ。」
私は兵士たちにビアンカの両手を抑えるように指示すると、壁にかけてあったバラ鞭を手に取った。
ビアンカの目にサァッと恐怖の色が浮かぶ。

「よくもさんざんいたぶってくれたな。これまでの仲間の分と私の分をまとめてお返しするよ!」
私の振るい降ろした鞭はビアンカの服を切り裂き、肌を破り、肉を削ぎとっていった。
ビシッ!バシィィィーーーン! ピシィッ!! バシッ!! ビシーーーーーッ!!
ギャァアァァァア!! ヒィィィィィィーーー!! うぁあああぁぁぁああぁぁぁあぁぁぁーーーっ!!!
一鞭ごとに上がるビアンカの悲鳴と苦痛に歪む顔。

そんな鞭打ちを続ける私の中で今まで経験したこともなかった感情がムクムクと沸き起こってきた。
そして、やがてそれは徐々に快感へと変わっていくのがわかった。 (な、なんなの、この何とも言えない喜びは?)

「契約書は見つかったの?!」 突然地下倉庫のドアが開いて声がしたので、わたしは慌てて手帳を段ボールの中に隠した。
見ると佐渡部長だった。

「は、はぃ・・・・見つかりました。」
「そう、ご苦労様。それじゃすぐにオフィスに持ってきてちょうだい。」
「で、でも・・・これ、片付けないと・・・・・。」 わたしは横目で散らかった書類の山をチラッと見た。
「それは肝井君たちにお願いするからいいわ。」 そう言うと佐渡部長は背を向けて地下室から出て行こうとした。
「あ、部長!」
「なに?」
「い、いえ・・・別になんでもありません。」
「ヘンな子ね。」 呆れたように笑みを浮かべてそう言うと、佐渡部長は地下室から立ち去っていった。

あの手帳の持ち主のMSって、ほんとに佐渡部長なのかしら・・・・・・?
そしてミーナって佐渡部長ご自身のことなの・・・・・・?
第一あれが事実なのか作り話なのか、それもわからない。
でも、佐渡部長のあの気迫と知られざる経歴とを考えると、あながち否定はできない。
いずれにしても、想像を絶する激しい拷問にも屈せず信念を貫いたミーナの姿にわたしはグッと来るものを感じた。
わたしだって負けないわ!

※この物語はすべてフィクションであり、登場人物および団体は実在しないものであります。