絹姫折檻
時は戦国。とある大名家の話にございます。
お城の片隅にある牢屋に、一人の美しい姫がとらわれておりました。
「ああ……お許しくださいませ……」
姫の口から、か弱い哀願の声が漏れます。
姫は美しき着物を着たまま、無残に縄で後ろ手に縛られ、柱に縛られております。
「どこまでも強情な女子よのぉ」
哀れな姫を見下ろしながら、やや老いた女人がはき捨てるように申します。
殿様の奥方様にてございます。
姫は隣国より人質として送られてきたのです。
そしてその美貌ゆえに殿のご寵愛がこの姫君にお移りになったことを妬んだ奥方様は、殿が戦に出て留守なのをよいことに、城の兵士に命じて姫を捕らえ、牢に押し込めたのでございます。
「そちは人質のふりをして殿の命を狙う忍びであろう、ちがうかえ?」
「ち……ちがいます……わたくしは……あぁっ……」
奥方様の叱責に、姫は涙を浮かべて反駁します。しかし、それを途中でさえぎるように、奥方様が姫様の頬を強く打ちました。
「お黙りなさい。いかに抗弁しようとも、この私の目はごまかせませぬ」
そう決め付けると、傍らの獄卒に命じます。
「蛇をもう一匹いれてやりなさい」
「ははっ」
獄卒は、樽の中から一匹の蛇を素手で掴み取ります。
牙は抜いてありますが、無論生きた蛇でございます。
「お、お許しくださいませ!」
姫が恐怖の声を上げます。
「何を申すか。蛇まみれになってよがり狂うて追ったのはそなたであろう?」
奥方様が冷たく言い放ちます。
獄卒のもつ蛇が、姫の首筋から着物の中へと滑り込みました。
「ああぁっ!」
姫様が、大きく身悶えて声を上げます。
姫の美しき単衣の中には、これで八匹の蛇がおります。
衣の中で、蛇は姫の美しき柔肌を、それぞれが本能のままに絡みつき、もてあそぶのです。
「ああっ、そんな、そこは……」
後ろ手に縄をかけられた姫には、抗うすべはございません。
ただ、蛇どものなすがままに任せるしかないのでございます。
蛇責めの快楽に悶え苦しむ姫。獄卒が、それを見下ろしながら、また樽に手を入れました。
「これはまた随分と気に入ったようですなぁ」
そして、また蛇を、今度は足元から太ももに這わせます。
「い、いやあああぁぁっ!」
しかし、幾ら泣き喚いても、姫を助けに来るものはおりませぬ。ただ、蛇どもがよけいにうごめくばかり。
「舌など噛まれては面倒ゆえ」
そういいながら、獄卒が猿轡を姫の口にかけます。
「んんっ、ん〜っっ……」
うめき声をあげる姫。もはやそれ以上、姫にはどうすることもできませんでした。
更に首筋からもう一匹の蛇。
姫が子供の頃から、見るのも嫌だった生き物が、肌を直接まさぐる嫌悪。それはまさに気も狂わんばかりのものでございます。
「んんっ、んっ、んん……」
目には涙があふれ、恐怖と恥辱、そして望まぬ快楽に縛られた体をじたばたと動かしております。
ちゅるり。
二匹の蛇が、先ほどから面白いおもちゃでも見つけたかのように、姫の乳首を舌でつついております。
もぞり。
別の蛇が、硬く閉じられた太ももの付け根にもぐりこみ、姫のもっとも大切な部分を鼻先でつついております。
その間にも、他の蛇共は全身を這い回り、姫に言い知れぬ刺激を与え続けているのでございます。
「んんっ、ん〜っっ!!!」
そろそろ限界が近づいてきたのか、姫の体ががくがくと震えております。
そして、まもなく。
蛇責めに耐え切れなくなった姫は、猿轡の下でくぐもった声をあげつつ、蜜を垂れ流して果てたのでございます。
「ふん、己の世話も一人でできぬか」
その夜。奥方様が、蛇責めで果てられた姫を言葉で折檻なさいます。
「まこと売女、否、けだものよのぉ。けだものには衣などいるまい。……はぎとってしまいなさい」
「んんっ、ん〜っ……」
縛られ、猿轡を噛まされたままの姫。抗うことすらできませぬ。
卑しき獄卒どもにおさえつけられ、たちまちのうちに一糸まとわぬ裸に向かれてしまいました。
「よい姿ではないか、のぉ」
「うっ、ううっ……」
己が身のみじめさに泣く姫。卑しき者共に肌を見られることなど、到底耐えられることではございませぬ。
「さて、このけだものをどうしてくれようかのぉ……」
そう言って、しばし考える奥方様。
「ふむ。獣なればけだものらしく、犬責めにしてくれようか」
「はっ……?」
聞き返す獄卒共。
「犬責めじゃ。戸板を用意せい」
翌日。
城の中庭で、姫への折檻が始まりました。
戸板に仰向けにされ、大の字にされて手足を戸板に縛り付けられた姫様。
色白の肌は日に照らされて輝き、かすかに肌に汗の玉が浮かんでおります。
小ぶりな乳房。かすかにくびれた腰。うっすらとした茂み。まだ幼い肉付きですが、それだけに戸板に縛られた姿がなんとも淫らに見えます。
一糸まとわぬお姿で、下腹部の大切な場所さえも丸見えのあられもない姿を奥方様や小姓、そして城の兵士どもにまで見られ、姫はただ泣くしかありません。
「蜜を塗れ」
奥方様の命で、数人の小姓が刷毛で姫の裸身に蜜をぬります。
「あっ、いや、やめてくださいっ……」
刷毛で撫でられる快感に身を捩じらせながら哀願します。
しかし、小姓はそんな声を無視して、刷毛で蜜を塗ってゆきます。
さわ。
「ああっ!」
乳首の上を、刷毛が通りました。
ぴくんと大きく体がはねます。
しかしそれはまだ序の口でした。
いくつもの刷毛は、姫の乳房、へそ、わき腹、ありとあらゆる敏感な場所を撫でつけます。
「いやあ、あぁ、許してぇっ!」
必死に哀願する姫。しかし無駄なことでした。
姫の哀願を誘うかのように、執拗なまでに乳首やおへそ、下腹部といった敏感な箇所ばかり、何度も何度も蜜をぬります。
「あぁん……はぁぁん……」
やがて、姫の口から甘い声が出てきました。
それでも蜜塗りは終わりません。
姫が行きも絶え絶えになるまで、たっぷり一刻もかけて蜜塗りは行われたのでございます。
「よし、犬を放て」
奥方様の命により、特に調教された犬どもが姫にむらがります。
「あっ、ああぁ〜〜っ!」
姫の悲鳴が、中庭に響きました。
犬の舌が、一糸まとわぬ姫の、蜜にまみれた裸身をぺろりぺろりと舐めてゆきます。
左右の乳房。
腰周り。
脚の裏。
太もも。
うなじ。
そして恥部。
ざらりとした舌の感触が、姫の性感を刺激します。
それも、蜜の多く塗られた、特に敏感な場所ばかりを舐めるのでございます。
「んっ、ひぃっ、いやぁっ……」
嗚咽交じりの声。しかし姫には逃れるすべはないのです。
「さあ、ぬしは忍びであると認めよ。されば許してやろう」
「ち、ちがいまする……わたくしは……あぁ……」
たとえ嘘でも、忍びであるなどと言ってしまっては、たちまちのうちに姫の御家は攻め滅ぼされることでしよう。
ですから、姫はいかなる折檻を受けても耐え忍ぶしかなかったのでございます。
ぺろりぺろりと、姫の乳房を舐める舌がございます。
姫は乳房を責められるのが大の弱点でございました。
「ああっ、あぁ、いやぁぁぁぁっ……」
髪をふりみだし、首を左右に振って逃れようとします。
しかし戸板に縛り付けられた体は、まったく動きません。
そんな間にも、下腹部を舐める舌は動きを止めません。
この折檻のために鍛えられた犬どもです。どのようにすれば女が悶え苦しむか知り尽くしているのでございます。
「ひぃっ、やん、もうだめぇ……」
ちゅるり、ぴちゃりという湿った音。そして、暖かい息が姫の大切な部分にかかります。
そのたびに、姫は体をぴくんぴくんと悶えさせます。
「あんっ、あっ、いやぁあぁ……」
終わりのない折檻の中で、姫の意識は次第に遠のいてゆきました。
さらに翌日。
「ほほ……よい姿よのぉ、」
奥方様が、あられもない姿の絹姫を見ながらそう言って笑います。
姫は一糸まとわぬ姿のまま、庭の松の木に宙吊りにされています。
後ろ手に縛られた裸身に縄が食い込み、縄の跡がところどころ赤くなっています。
乳房の先にある桃色の突起も、尻のふくらみも、脚の付け根の薄い茂みも、隠すことさえできず、廊下を歩く者どものさらし者とされているのです。
姫の口には猿轡が噛まされ、声を上げることすらできずにただ泣くばかりでございます。
縄の痛みもありますが、それよりも、大切な場所を見られてなおどうすることもできない恥ずかしさに耐え切れぬのでございます。
「けだものの分際で殿を篭絡するから、そのようなことになるのじゃ」
奥方様がそう言ってさらに笑います。
「おお、そうじゃ」
さらし者の姫を眺めつつ、ふと奥方様が何かに気づかれました。
「絵師を呼んで参れ」
その言葉が、姫に更なる恐怖を与えました。
何とか逃れようとあがこうとしますが、きつく縛られた裸身はただ前後に揺れるばかりです。
しかも無駄に暴れたことで、かえって縄が食い込んでしまいました。
上下に縄をかけられた白い乳房が、さらに強調されてしまいます。
やがて、僧形の絵師が呼ばれてまいりました。
「及びでしょうか」
「うむ。あやつの姿を絵にして残したくてのぉ」
そう言って、閉じた扇子で宙吊りの絹姫を指します。
「きゃつの姿、絵姿にしてのこしてやれ」
姫に聞こえるように、大きな声で命じます。
「かしこまりましてございます」
うなずく絵師。早速紙をしき、さらさらと描きはじめました。
美しき物を描きたいと願うのは、絵師として当然のこと。
そして絵師の目の前には、見目麗しき女人が、肌もあらわな姿で縛られて吊るされているのでございます。
絵師は、慣れた手つきで姫のあられもない姿を紙に写してゆきました。
その筆の音が、さらさらと姫の耳にも届きます。
それが、姫にはまた残酷な責めにございました。
許しを乞うことさえできず、このような姿を絵として残されるなど、死ぬよりもつらい事にございます。
絵師の筆のさらさらという音が、まるで筆で全身をなぶられるようにすら感じました。
きゅっと閉じたまぶたの裏に、昨日の責め苦がありありと思い返されます。
乳房をなでる、刷毛のつんつんとした感触。
脇腹をくすぐられる感触。
そして、陰部を幾度となく刷り上げ、こすり、淫らな肉の芽を嬲り弄ぶ感触です。
小姓は、蜜を塗るとき、奥方様からは見えぬ位置から巧みに指で姫の肉芽の皮を剥いてしまい、その上から幾度も幾度も刷毛で責め立て、気も狂わんばかりの責めを加えたのでございます。
そのことが、思い起こされます。
じゅんと、繁みの奥から熱いものがにじみ出てきました。
胸の突起が、いつしかつんと固くなってきてございます。
縛られ、さらし者にされ、辱められていることに、姫の体は次第次第に熱くなってゆきました。
さらさらと、筆の音は続きます。
その音にあわせるかのごとく、姫は腿をかすかにすり合わせます。
白い脚を伝って、透明な蜜が一筋流れておりました。
その夜。絹姫を閉じ込めている牢。
天井から鎖で吊るされた一本の木の棒。
裸身の絹姫の両腕が、大きく左右に広げられてその棒に縛られています。
両足もまた、左右に大きく広げられた上体で鎖につながれています。
ぐったりとうなだれた姫。目隠しをされているため、これからどのような責めが待っているのか、知る由もありません。
やがて、近づいてくる足跡。
ぴくんと、小さく恐怖に震えます。
足跡が止まり、そしてしばしの沈黙が姫をさらに恐怖においやります。
さわり。
「きゃあっ!」
突然、剥き出しの乳房に何かが触れました。
大きく身をそらし、逃れようとしますが、両手足とも拘束されているため、かすかに身をよじることしかできません。
そして、今度は背後から。
柔らかな尻を下からなぞりあげるような感触。
指とも違う、何かやわらかいものがくすぐるように動きます。
「いやあっ!」
悲鳴を上げてさらに悶える姫。見えないという恐怖が、混乱を強くさせます。
そこに、今度は左右から、脇腹をくすぐるように柔らかなものが触れました。
「ひぃっ! ひぃ、ひゃあんっ……」
さわさわとうごめく四つのやわらかいもの。
それが、身動きできぬ絹姫の敏感な箇所をくすぐります。
「いやぁ……やぁ……きゃははっ……」
こらえきれず、姫の可憐な唇からは笑い声が漏れ始めます。
いつしか、かたくなった胸の突起。桃色のそれは嬲られるのを待ち望むかのようにつんと尖っています。
くすぐられ、身悶えるたび、汗の浮かんだ乳房がぷるんとゆれます。
逃れることもできず、ただくすぐられ続ける姫。
笑いすぎて息もできないほど苦しいのに、それらは容赦なくくすぐり続けます。
「やぁ……はぁん……ゆるひ……きゃはは……ゆ……るひて……」
苦しい息の中で、哀願しますが聞き入れてくれるはずもありません。
それどころか、かえってそのくすぐりは激しさをましてゆきました。
背中や腹部、太もも、さらには陰部。
姫の裸身のうち、くすぐられていないところはないほど、全身をいっせいに羽根が襲います。
「んひぃ……きひぃ……ひゃは……きゃはぁん……」
小刻みに痙攣しながら、くすぐり責めに悶える絹姫。
涙が、目隠しの布の隙間から流れています。
涎が、口元に一筋。
そして、脚の付け根から透明な蜜も。
目が見えない状態でくすぐられ続ける中で、姫の感覚はそれだけに集中していました。
それだけに、まったく別の刺激に対してまるで無防備になっていました。
「ひぃいぃっ!」
突然、何の前触れもなく、姫の陰部にずぷりと太いものが入り込みます。
それは、姫の混乱をよそに、一方的に荒々しく上下にピストン運動をはじめました。
「あぁっ! いっ、いひぃぃっ、あはぁん……」
くすぐられながらのピストン運動。羽根の繊細な責めと、何物かの荒々しい責めの相乗効果が、姫を更なる快楽の高みへと送ります。
「いっ、いあぁ、ひんひゃう、ひあぁ……」
ろれつの回らない声で何かを口走る絹姫。目隠しされて見えないまぶたの裏で、何人もの男に荒々しく嬲られている自分の姿が映ります。
そこに。
背後から、あきらかに人の手のひらとわかる暖かな感触が乳房を包みました。
すぐに男の手とわかる大きな手と硬い指が、強い力で姫の乳房を揉みしだきます。
「あんっ!」
目隠しされていることで、全身の性感が何倍にも高められている絹姫。
筆や蛇といった今までの陰惨な責めと比べるとあまりに強い、男の手による責め。
嬲られながらも、絹姫の体は心とは裏腹に、まるで陵辱に身をゆだねるように抵抗をやめました。
「やぁ……ひあぁ……はぁん……」
その間も、くすぐり責めは続いています。
しかし絹姫は、さっきまでのあがきをうそのようにやめ、ただなすがままに陵辱に身を任せておりました。
「あっ、やっ、んああ……」
陰部からの蜜はとめどなくあふれ、まるで失禁したかのようにこぼれています。
肌は高潮して、汗が浮かんでいます。
耳元に、小姓らしき者の声が聞こえます。
「忍びであると認めますか」
「ひや……ひがいまふ……」
ろれつの回らない言葉での否認。しかしそれは、今までの否認とは違う響きでした。
それは、あきらかにもっと責め嬲られることを期待しての否認でございます。
絹姫の脳裏に、幾多の責め苦が次々と思い浮かびます。
蛇責めや犬責め、あるいは刷毛で責められたりといったことでございます。
「ふむ、まだ責め足りぬご様子」
耳元で、再び何物かの声がします。
「されば、心ゆくまで責めてあげましょう」
その声は、姫にとって最も待ち望んだ言葉だったかもしれませぬ。
「ひいっ……あうっ……んくぅぅっ……ああぁ……」
責めに合わせて、姫の口から喘ぎ声がもれます。
逃れようという無駄な抵抗はなくなり、縛られ、拘束されたままで嬲られるままに身をゆだねています。
幾人もの男どもに責め嬲られながらも、その口からは喚起の喘ぎが漏れ続けたのでございます。
翌日。
夜通し行われた責め問いの後、目隠しを解かれた姫様の表情は、それまでとは一変しておりました。
「わたくしを……もっと弄んでくださいませ」
長い責め問いによる疲労のせいか、声は消え入りそうでありましたが、そう言って獄吏を見つめる目は、なんとも言えず淫靡な光を持っておりましてございます。
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